
製造業や中小企業においても「企業風土」や「組織文化」は経営改善に直結します。
どれだけ優れた戦略や仕組みを導入しても、社員一人ひとりが全体の成果に責任を持たなければ、
組織は簡単に停滞してしまいます。
その典型例が、2010年に経営破綻した日本航空(JAL)です。
経営上の問題や赤字路線の維持といった要因はもちろんありますが、
根本には「社員一人ひとりが会社全体の成果に責任を持たなかった」という風土がありました。
自部署を優先する空気が組織を弱らせる
どの会社にも、「自部署を守る」意識は少なからず存在します。
しかし、それが強くなりすぎると次のような場面が日常化してしまいます。
■他部署からの依頼に対して「それはうちの仕事じゃない」と断る
■お客様の要望よりも、自部署の数字を優先して動く
■会議での議論が「会社全体のため」ではなく「自部署にとって損か得かかどうか」に偏る
■課題の解決よりも、責任を避けるための言い訳が飛び交う
こうした空気が広がると、誰も全体の成果に目を向けなくなります。
JALでも、経営陣は任期中の安定を優先し、現場は自部署の黒字を守り、組合は待遇維持に固執しました。
その結果、会社全体の未来を考える人がいなくなり、巨大企業ですら崩れてしまったのです。
風土が会社を強くも弱くもする
会社を支えるのは、個々の社員の能力だけではありません。
むしろ「どんな風土で働いているか」が組織の強さを決めます。
自部署さえ良ければいい、という空気の中では、優秀な人材も力を発揮できません。
逆に、一人ひとりが「お客様や会社全体の成果」を自分ごとと捉える組織は、しなやかに成長を続けます。
風土をつくることの価値
企業にとって、制度や戦略以上に大切なのは「風土」です。
社員が部署の利益だけでなく、会社全体の成果やお客様の成功を“自分ごと”としてとらえる風土を育てることが、
強い組織をつくる唯一の道だと私たちは考えています。
そして、そのような風土の中でこそ、社員一人ひとりは安心して挑戦でき、やりがいを持って働くことができます。
「自分もこういう環境で力を発揮したい」と思える人が集まり、さらに風土を強くしていく。
風土づくりは、会社を成長させ、そこで働く人に誇りを与える最も大切な土台なのです。
カクゴが目指すもの
私たちカクゴは、「全員でお客様の為になる成果をつくる」という姿勢を根底に置き、
社員もお客様も共に成長できる風土づくりに取り組んでいます。
こうした文化を大切にしながら、これからも強く、長く、社会に貢献できる会社であり続けたいと考えています。
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