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サービス・事例

2026.6.2

製造業で人が定着しない原因は「育成不足」ではなく“向き合う時間不足”かもしれない

2026.6.2

「残業が多い」
「納期遅延が減らない」
「改善しろと言っているのに反発ばかり」

製造業の現場で、こうした悩みを抱えている企業は少なくありません。

先日、あるお客様先でも、まさに同じような相談を受けました。

あるグループで残業が常態化し、納期遅延も発生している。
会社としては改善を求めているものの、現場からは反発ばかり返ってくる。

「何度言っても変わらない」
「改善意識が低い」

そんな空気感がありました。

そこで私たちは、
「改善についてきちんと話す場を設けてみませんか?」
と提案しました。

実際に現場メンバーと向き合い、業務の流れや困りごとを整理しながら、初歩的な内容も含めて具体的な改善案を一緒に考えました。
そして、1週間に一度30分で良いので、週の結果を話す場を設けてもらいました。

すると、その後。

残業が減り、納期遅延もほぼ解消されたのです。

お客様自身も、
「なんで??」
と不思議そうにされていました。

ですが、私たちはそこに大きな違和感はありませんでした。

現場の人たちは、「改善したくなかった」のではありません。

“ちゃんと向き合ってもらえていなかった”だけなのだと思います。

改善が進まない現場で起きていること

多くの会社では、

  • 改善しろ
  • 効率を上げろ
  • 残業を減らせ
  • 自分たちで考えろ

と言います。

ですが、その一方で、

  • なぜ今のやり方になっているのか
  • どこで困っているのか
  • 何が不安なのか
  • どこから手をつければいいのか

を、一緒に整理する時間はほとんどありません。

すると現場は、
「また上から言われた」
という受け止め方になってしまいます。

改善への反発に見えて、実際には
“理解されていないことへの諦め”
になっているケースも少なくありません。

「人が辞める会社」に共通していること

最近は、
「人が定着しない」
「すぐ辞める」
という相談も非常に増えています。

もちろん待遇や時代背景の影響もあります。

ですが、それ以上に感じるのは、

“本気で育成に向き合っている会社が少ない”

ということです。

評価制度や研修制度はある。

でも、
社員一人ひとりと向き合い、

  • 何に困っているのか
  • 何ができないのか
  • どこでつまずいているのか
  • どうすればできるようになるのか

を一緒に考える時間は、驚くほど少ない。

人は、「管理」だけでは動きません。

「見てもらえている」
「理解しようとしてもらえている」

と感じたときに、初めて動き始めることがあります。

改善とは、「正しい答え」を教えることではない

今回の改善内容自体は、特別なものではありませんでした。

むしろ、
「そんな初歩的なこと?」
と思うような内容も多かったです。

ですが重要なのは、内容の高度さではありません。

“現場と一緒に考えたこと”

そのものだったのだと思います。

改善とは、現場を論破することではありません。

現場と向き合い、
「一緒に良くしていこう」
という姿勢を持つこと。

それが結果的に、

  • 改善
  • 人財育成
  • 定着
  • 組織づくり

につながっていくのだと、改めて感じた事例でした。

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