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2025.8.29

相手の心を整理する“ところてん式1on1”―人間関係を育む成長対話の方法

2025.8.29

対話の場でいくら正しい助言やフィードバックをしても、相手の頭や心がいっぱいであれば効果は薄れます。感情に囚われていれば誤解を生むこともあります。だからこそ、まずは相手の思考や感情を押し出して出し切り、把握することが大切です。「ところてん式1on1」を取り入れることで人間関係を深め、育成・成長対話を効果的にする方法をご紹介します。

対話がうまくいかない理由は“相手の頭の中”にある
多くの企業で1on1が導入されていますが、「思ったほど効果が出ない」「ただの業務報告会になっている」といった声をよく耳にします。その原因のひとつは“頭の中”にあると考えます。
いくら上司が正しい助言をしても、相手の思考や感情が詰まったままでは、言葉は届きにくいのです。

正しいことを伝えても、空き容量が無ければ響かない
例えば、部下がトラブルへの不安や焦りを抱えているとき。
人間関係で感情的になり目標達成に集中できていないとき。
そんなときにいくら冷静なアドバイスをしても理解は進みません。むしろ「自分の状況をわかってもらえていない!」と感じさせ、関係性を損なうことさえあります。これは多くの上司が陥りやすい“1on1の落とし穴”です。

カクゴが実践する心と頭を整理する方法
そこで有効なのが、まず相手の頭や心に溜まっているものを“押し出す”ことです。それをカクゴでは「ところてん式」と呼んでいます。

思考や感情を出し切る
:「目標に対して思うような結果や成果が出ずにいるね。どんな課題を解決出来たら、目標達成に力を出し切れそうかな?」

上司は遮らず受け止める
:「その想いを大切にしたいから、その時の心境をもっと教えてほしい。」

出し切った思考、感情、想いに沿ってアドバイスやフィードバックを行う
:「今の話から、目標達成に向けて一番注力すべきことはここだと思うけど、どう感じる?」

この流れをつくることで、相手の頭の中にスペースが生まれ、言葉や考えがすっと入っていくようになります。

これは単なる会話のテクニックではなく、信頼関係を築くための姿勢です。相手の思いを一度受け止めるからこそ、安心感が生まれ、目標達成や成長につながる本質的な対話が可能になります。1on1を業務確認の場に留めず、育成の場へと変えていくために、ぜひ実践してみませんか?

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