サッカー日本代表の森保監督は、インタビューの中で「選手の話を聞くことを大切にしている」と語っています。
世界で活躍する選手たちの経験や考え方を取り入れながら、チームとしての最大値を目指す。
監督という立場でありながら、「自分がすべて正しいとは思わない」という姿勢を持ち続けていることが印象的です。
私はこの姿勢に、経営者や管理職が学ぶべきリーダーシップの本質があると感じています。
リーダーは答えを持っている人ではない
管理職になると、
「部下より詳しくなければいけない」
「自分が正解を示さなければいけない」
と思いがちです。
しかし現代は、技術も市場も働き方も変化が早く、一人の知識や経験だけで正解を出せる時代ではありません。
だからこそ重要なのは、
答えを持つことではなく、答えを集めること。
現場で働く人には現場でしか見えない景色があります。
若手には若手の感覚があります。
お客様にはお客様の視点があります。
それらを集めて、より良い判断につなげることがリーダーの役割ではないでしょうか。
すごい人ほど、人の意見を否定しない
これまで多くの経営者や管理職と関わる中で感じることがあります。
本当に成果を出している人ほど、人の意見をすぐに否定しません。
「それは違う」
ではなく、
「なるほど、そういう考え方もあるのか」
と一度受け止めます。
もちろん、すべてを採用するわけではありません。
しかし、まず聞く。
まず理解しようとする。
その姿勢があるからこそ、多くの情報や知恵が集まります。
組織改善も同じ
私たちがお客様企業の改善支援を行う中でも感じるのは、改善が進む会社ほど現場の声を大切にしているということです。
改善案が出た時に、
「前からこうだから」
「うちには無理だから」
で終わる組織は変わりません。
一方で、
「まずは聞いてみよう」
「一度試してみよう」
という組織は少しずつ前進していきます。
改善のアイデアは最初から完成形ではありません。
だからこそ、まず受け止めることが重要なのです。
聞くことは、相手に従うことではない
人の話を聞くというと、
「優柔不断になるのでは」
「リーダーシップがなくなるのでは」
と思う人もいます。
しかし、それは違います。
聞くことと従うことは別です。
最終的に判断するのはリーダーです。
ただ、その判断の材料を増やすために、人の話を聞く。
むしろ、自分の考えに軸がある人ほど、異なる意見を受け止めることができます。
まとめ
強いリーダーとは、誰よりも話す人ではありません。
誰よりも聞ける人です。
森保監督の姿勢から学べるのは、自分の正しさを証明することではなく、より良い答えを探し続ける姿勢ではないでしょうか。
経営者も管理職も、そして私自身も。
まずは相手の話を聞くことから始めたいと思います。
組織を強くする第一歩は、「聞く力」を磨くことなのかもしれません。
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