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2025.12.19

本音と建前、仕事ではどちらが正解なのか

2025.12.19

社会人になると、多くの人が口にする言葉があります。

「今の職場が嫌なわけじゃないんです」
「人間関係も悪くないし、条件もそこまで不満はなくて」

それでも、どこか引っかかる。
頑張っているはずなのに、手応えが残らない。
このまま続けた先が、あまり想像できない。

そんな言葉にしづらい違和感の背景には、
「本音と建前」のバランスが関係していることがあります。

本音と建前は、どちらが正しいのか

まず前提として、
本音と建前は、どちらも必要なものです。

  • 建前があるから、組織は秩序を保てる
  • 本音があるから、人は納得して動ける

どちらか一方が悪い、という話ではありません。

問題になりやすいのは、
仕事の判断が、どちらか一方に偏りすぎている状態です。

建前が強くなりすぎた職場で起きやすいこと

建前が中心になると、こんな場面が増えていきます。

  • 会議では前向きな言葉が並ぶけれど、決定事項は少ない
  • 課題は分かっているのに、踏み込んだ話は出ない
  • 問題よりも「空気を壊さないこと」「上司の機嫌を保つこと」が優先される

表面上は穏やかで、波風も立たない。
でもその分、改善のスピードは落ちやすくなります

その結果、個人の中で
「自分は何に向かって働いているんだろう」
という感覚が生まれることもあります。

本音がある仕事とは、感情をぶつけることではない

一方で、「本音」という言葉も誤解されがちです。

本音=

  • 不満を言うこと
  • 感情をそのまま出すこと

と思われることがありますが、
仕事における本音は、もう少し違います。

  • 現状を正確に見る
  • できていないことを認める
  • 変える前提で話す

事実と向き合う姿勢に近いものです。

本音が扱われている職場では、
厳しい話が出ることもありますが、
その分、仕事が前に進みやすいという側面もあります。

どちらが良いか、ではなく「どちらが合うか」

ここまで読むと、
「本音の職場のほうが良いのでは?」
と感じるかもしれません。

でも、そうとも限りません。

  • 安定を重視する
  • 大きな変化を求めない
  • 生活とのバランスを優先したい

そういう方は、
建前が一定機能している職場のほうが、
力を発揮しやすい人もいます。

大切なのは、
どちらが正解かではなく、どちらが自分に合っているかです。

自分にとっての「正解の職場」を考える

転職を考えるとき、
条件や仕事内容と同じくらい、

  • この職場は、何を大事にしているのか
  • 自分は、どんな環境で力を出しやすいのか

を考えてみてほしいと思います。

本音で向き合う環境が合う人もいれば、
建前があるから安心して働ける人もいる。

自分にとっての正解は、人それぞれ違います。

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