創業1566年。西川が458年続く理由は、「利益より永続」を選び続けたことだった。
「企業は利益を追求するもの。」
経営をしていると、この言葉を耳にする機会は少なくありません。
もちろん、利益は企業にとって欠かせないものです。
しかし、創業458年を迎えるふとんの西川(西川文化財団)でお話を伺い、私たちの印象に残ったのは、「利益以上に永続を重んじる」という考え方でした。
西川のルーツは、寝具ではなく「蚊帳」の商いです。
時代の変化に合わせて扱う商品は変わり、現在では睡眠という社会課題を解決する企業へと進化しています。
扱うものは変わっても、「人の暮らしを支える」という役割は変わっていません。
その背景には、近江商人の精神がありました。
「三方よし」は、永続企業の経営哲学だった
近江商人には、「売り手よし・買い手よし・世間よし」という「三方よし」の考え方があります。
目先の利益だけを追い求めるのではなく、お客様、地域社会、そして自社のすべてが良くなる商いを目指す。
その積み重ねが、458年という歴史につながってきたのだと感じました。
また、「その国一切の人を大切にし、私利を貪らない」「精を出して働く」という教えにも触れました。
現代ではSDGsという言葉がありますが、その考え方は何百年も前から実践されていたのです。
利益は結果として生まれるものであり、まずは人として正しいことを行う。
その姿勢こそが、西川の経営の根底にあるように感じました。
永続企業は、変化を恐れない
458年という歴史の中では、戦乱や火災など、事業の存続を脅かす出来事も数多くあったそうです。
それでも、西川は事業を絶やすことなく、15代にわたり受け継がれてきました。
その理由は、商品が優れていたからだけではありません。
「何としても事業を守り、次の世代へつなぐ。」
創業家のその覚悟が、今も受け継がれていることを強く感じました。
一方で、講話の中で特に印象に残った言葉があります。
「子孫のおごりが最大の敵」
長く続く企業だからこそ、歴史に甘えることなく、謙虚であり続ける。
その姿勢があるからこそ、時代に合わせて変化し続けることができるのだと思います。
カクゴが考える「永続企業の共通点」
私たちは、永く続く企業には3つの共通点があると考えています。
- 理念が浸透していること
- 人財育成を経営の中心に置いていること
- 特定の事業や人に依存しない経営基盤を築いていること
今回の西川で特に感じたのは、「依存しない経営基盤」です。
蚊帳から寝具へ、そして「睡眠」という価値へ。
時代の変化に合わせて事業を進化させながらも、「人々の暮らしに貢献する」という軸は変わっていませんでした。
私たちカクゴも、お客様から認められ、強く必要とされ続ける企業を目指しています。
そのためには、目先の利益だけではなく、「何十年先も地域から必要とされる会社であり続けるにはどうすべきか」を問い続けることが欠かせません。
西川で学んだ「利益より永続」という考え方は、私たちがこれからも大切にしていきたい経営の本質でした。
カクゴの永続企業研究メモ
研究テーマ
利益より永続を重んじる経営
今回見えたこと
- 理念浸透 ★★★★★
- 三方よしの精神が、現代の事業や考え方にも受け継がれている。
- 人財育成 ★★★★☆
- 創業家の精神を次世代へ伝え続けること自体が、人づくりの文化になっている。
- 特定のものに依存しない経営 ★★★★★
- 商品は変えても、社会に提供する価値は変えない。その柔軟さが458年続く土台になっている。
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