
「もっとやりがいのある仕事がしたい」
そう思って就職や転職を重ねる人は、決して少なくありません。
でも、私たちはこう問いかけたくなります。
『本当に、“やりがい”は仕事や環境が与えてくれるものなのでしょうか?』
■ ある面談でのやりとりから
これは、ある学生との面談での話です。
「いままでアルバイトをいくつか経験したけれど、やりがいを感じられなかった。
だから、もっとやりがいのある仕事を探したい」と話してくれました。
私たちはこう聞き返しました。
「じゃあ、やりがいがある仕事って、どんな仕事だと思う?」
「やりがいって、どんなときに生まれると思う?」
彼はしばらく考え込んだあと、「誰かにありがとうと言われたときかも」とぽつりと答えました。
その言葉には、本質に近づくヒントがありました。
■ やりがいは「意味づけ」から生まれる
やりがいとは“自分がその仕事に意味を見出したときに初めて感じられるもの”だと考えています。
それは、成果や肩書きではなく、「自分が誰かの役に立っている」という実感から生まれます。
たとえば、コピー取りひとつでも、「ただ頼まれたからやる」のと、
「この資料でお客様との打合せがスムーズに進むように」と思って取り組むのとでは、まったく違う仕事になります。
つまり、「誰かのために」という視点があるかどうかで、仕事の意味もやりがいもまるで変わるのです。
■ 自分のことばかり考えていたら、やりがいなんて見つからない
少し厳しい言い方をすれば、
「やりがいがない」と言い続ける人の多くは、仕事を“自分のため”にしか見ていないことが多いです。
- 自分が成長できるかどうか
- 自分が楽しいと感じるかどうか
- 自分が報われるかどうか
もちろん、自分の人生を大切にすることは大事です。
でも、“自分のことだけ”にしか目が向いていなければ、やりがいは見つかりません。
なぜなら、やりがいとは、「自分の存在が誰かにとって意味を持っている」と実感したときに
初めて湧き上がるものだからです。
■ 「誰かのために」は、脳の仕組みにも合っている
実は、「誰かのために動くこと」は感情論ではなく、脳科学的にも人間にとって自然な行動だといわれています。
人が「誰かの役に立った」と感じたとき、脳内ではオキシトシンやドーパミンといった、
幸福感やつながりを感じさせるホルモンが分泌されます。
これらは、信頼関係を深め、前向きな行動を支える原動力になります。
つまり、
「誰かのために働く」ことそのものが、脳にとってのごほうびになる
という構造が、人間には備わっているのです。
逆に、自分の損得や感情だけで動くと、一時的には快感を得られても、
長期的なやりがいや満足感にはつながりにくいとも言われています。
■ 「誰かのために」というベクトルで働く人は、やりがいを育てられる
カクゴでは、入社当初は自信がなかった若手社員が、お客様から「あなたにお願いしたい」と言われた瞬間から、
目の色が変わる姿を何度も見てきました。
その言葉を受けたとき、彼は自分の仕事に価値があることを「他人の口から」知り、
「もっとこの人の力になりたい」と思うようになりました。
そこから、やらされていた仕事が、自分の意志で取り組むものに変わったのです。
やりがいは、そうして“育てるもの”だと、私たちは信じています。
■ カクゴが大切にしていること
カクゴは、「やりがいを与える会社」ではありません。
けれど、「やりがいを見出し、育てていける人」を支える仕組みのある会社です。
そして何よりも、自分の人生を“誰かのために使おう”と思える人を、心から歓迎します。
相手のために力を尽くすこと。
目の前の誰かを笑顔にするために、自分の力を使うこと。
そのベクトルを持てる人こそが、結果的に最もやりがいのある人生を手にしていく。
そう信じて、私たちは日々の仕事に取り組んでいます。
■ 最後に
「やりがいのある仕事がない」と感じているなら、まずは問い直してみてください。
自分の仕事の中に、誰かの役に立てている実感はあるか?
そもそも、自分のことばかり考えていないか?
目の前の誰かのために、自分の力を使おうとしているか?
やりがいは、探すものではなく、つくるもの。
そして、自分の視点と姿勢で、どんな仕事も「やりがいある仕事」に変わっていきます。
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