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2023.2.20

【“責任を持つ”の本質的な意味とは】社長の神谷が全社員への研修講話で語ったこと

2023.2.20

『皆さんは、連帯保証人欄にサインをしたことがありますか?』

弊社社長の神谷が社員に投げかけたこの言葉は、自分たちの「責任」への意識を改めて考えさせられる一言でした。

カクゴ株式会社では、月に1回「カクゴ経営研修」という全社員対象の集合研修を行っています。中長期および単年度の目標と進捗(現状課題)に合わせてプログラムが組まれています。その中で、毎回必ず社長の神谷が登壇し、社員に対し、大切にしてほしい考え方を伝える講話を行っています。

今日は1月の研修講話の一部をご紹介します。

■社長 神谷のスピーチ

毎月開催しているこの「カクゴ経営研修」は、もともと「自創経営研修」という名前でやってきました。“自らを創っていく”と書きますが、自ら仕事を・会社を創り上げていく部門経営者を育てていくといのが趣旨で始めた研修です。

そこから今はさらに一歩進んで、「カクゴ経営研修」と名前を変えています。つまり、カクゴの経営そのものを担う人財を育てていくというところへ進化させたということです。

私は近い将来に社長を退き次世代へ経営を引き継ぐという目標を立てています。だから、経営を任せるに足りる人財を育てていかねばなりません。しかし、最初から経営を担える人なんていうのはいないんです。

私も27歳の時にこの会社へ来ました。もともとが責任の塊のような人間だったかというと、そうではありません。むしろ、いい加減な方の人間だったでしょう。

そんな私がここまで来られたのは、なぜか。環境が人を育てるといいますが、逃げることができない、会社で起こることはすべて自分の責任となる環境にあったからです。

私が旧社名の神谷建設に入社して行ったことの中で強烈に印象に残っているのは、入社してすぐに当時の社長である父に会社の借り入れ金の連帯保証人としてサインをするように言われたことです。入社当時はまだ自分は社長ではありませんでしたが、自分の立場はどうあれ、会社の責任=自分の責任だということを強く認識させられた出来事でした。

ちなみに、自分の家や財産を担保に入れて、連帯保証人になったことがある人はどれくらいいますか?

聞いた話によると、最近では、結婚した夫婦が家を建てるとなった際、夫が妻に(または妻が夫に)連帯保証人を依頼しても拒否されることが増えてきているそうです。家というのは2人の城であり、夫婦で幸せを築いていくためのものであるにも関わらず、かつ決して仲が悪いわけではなくても、です。

当然夫婦というのは別れてしまえば赤の他人ですから、連帯保証人になった場合の将来のリスクを考えたら、ということがあるのかもしれません。

こんな風に、夫婦や家庭のことだけではなく、できるだけ自分に降りかかってくるリスクを回避しようという流れが、今の世の中にはあるように感じます。

たとえば企業経営においても、本来なら重責を担うような役職の人であるにも関わらず他責な発言で責任回避しようとしたり、会社を守るよりも上の人間のお伺いを立てることばかり気にしていたり、そういうことが増えてきているような気がするんです。

そんな世の中で、私たちカクゴが目指したいのは、責任から逃れず、責任を背負い、もっといえばその責任の範囲を拡大していけるような人たちの集団です。

そういう人財の塊にしていかなければ、企業経営の責任を背負う経営者様から『あなたに私たちの会社をよくしていくことを託したい』と任せてもらえるような会社には到底なれません。私たちカクゴがお客様から認められ強く必要とされ続ける会社になっていくための原点は、“責任から逃れない”ことなのです。

実際に企業の債務の法的責任を社員や外部のパートナーが共に背負うということはありません。しかし、企業経営の一端を、企業をより良くするために、私たちに任せていただくということの意味を強く強く自覚してください。

技術や知識の前に、まずは“やりきる、やりぬく”覚悟を持った人になりましょう。ましてやあなたたちはKAKUGO(覚悟)という名前のついた服を着てお客様へご訪問しているのです。「何の覚悟なの?」と問われたら、「自分たちの責任においてあらゆることから逃げない覚悟を持っている」と答えられるような人であってほしいです。そんな思いで、この社名に変えて再出発しているということを改めて思い出してください。

会社で起こるあらゆることを、誰かがなんとかしてくれるだろうと他人事のようにスルーするのではなく、自分がなんとかすると主体的に責任を持とうとする人になってください。責任を持とうとする人には、責任の重い仕事が任されていきます。それを繰り返し気づいたときには、重責を担えるような力持ちになれているものです。

最近子育てにおいては、親が子供に将来負担をかけないように苦労をかけないように、という流れがあるように思います。しかし、本当に必要なのは、子供が親がいなくなった後、多少の負担を背負ってでもつぶれることなく自分自身の足で歩んでいける力をつけさせてあげることだと思っています。

会社経営に置き換えれば、私が社長を退いたあとも、皆で会社を存続発展させていけるようになっていくことが何より重要ということです。だから、私が社長でいる間に、皆さんにも経営の責任を背負う感覚を持ってもらえるような取り組みをしていきたいと思っています。

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